ADHDの僕が「独立して起業する」といったとき、皆は笑った。
だけど、僕が始めたビジネスが３ヶ月後には売上７２万円、９ヶ月後には月収１００万を突破すると、、、
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田中は、ちょうど３杯目のビールを飲み干したところだった。
その日は、大学を卒業して３周年の同窓会。大企業に入社した研究室のメンバーが海外派遣要員に抜擢されたということのお祝いの会でもあった。
卒業以来の集まりで、皆、それぞれに就職した会社でのことや、自分の将来について明るい未来を語り合っていた。
その一方で、僕は、その場であることをみんなに伝えなければならなかった。
ひとしきり、田中の輝かしい話題で盛り上がったところで、僕は静かに語り始めた。
「こんな時になんだけど、、、実は、俺、会社をクビになって起業することにしたんだ」
「え、何だって？なにか悪いことでもしたのか？」田中が聞いていた。
「いや、ADHDだから会社で働けないんだ。だから、起業して独立する」と僕は答えた。
一瞬、場が静まり返ったあと、今度は嘲笑とため息のまざったざわめきが起きた。
「本気か？」という驚きの声と同時に、コソコソと話す声も聞こえた。
「サラリーマンも勤まらないのに、起業なんて絶対無理」
「バカなやつだ。本当に起業できると思っているのか？」
「自己破産するのがオチだ」
彼らは、僕が絶対に失敗するだろうと思っていた、、、
「あいつ、まともに仕事できたっけ？」と、佐藤が田中に聞いているのが聞こえた。
「内緒だったけど、研究室で実験データの記録をミスして企業との共同研究で大問題を起こしたことがある」
「言っちゃあ悪いが、あいつが起業して成功するなんて、あり得ないね。起業ブームに乗ろうと思いついただけなんじゃないのか？」とみんなに聞こえるように言い放った。
「あいつの会社での仕事ぶりを聞いたことがあるんだけど、電話さえ取れないし、言われたことはすぐに忘れてしまってミスばっかりだったらしいぜ」
「いつも夢みたいなことばかり言って、イヤホンを耳に突っ込んでiPhoneで音楽ばかり聴いていて起業なんてできるわけない。まぁ、暖かい目で見守ってやろうぜ。負けるのが分かっていながら戦いを挑む、ある意味、とても勇敢な男じゃないか」
どうせ励ましてはくれないだろう、とは思っていた。僕は財布を取り出し、なけなしの１万円札をテーブルに置いてそっと席を立った。ここで何を言っても無駄だと思った。
席をたち店をでる僕の背中に「おい、これは何の真似だ？」という声が聞こえた。
「さすが、起業する人は違う。カッコいいねぇ。」と、それに同調する声が上がり、一同、笑いの渦に巻き込まれた。
そして３ヶ月後
僕の最初のビジネスは順調な立ち上がりをみせていた。
起業活動を開始して、わずか３ヶ月後、24万円の商品が３つ売れて、72万円の初売上をあげることができた。そして７ヶ月後には、安定して月100万以上の売上をあげることができるようになった。すると、、、
驚くべきことは、あの時以来、まったく連絡をしてこなかった同窓会の連中から、次々と電話がかかってくるようになったことだ。みんなあの時とは打って変わって、まるで数十年らいの親友であるかのように僕に話しかけ、そして僕に会いたがった。そして、「どうしても」という彼らの依頼を断りきれず、僕はまた、あの同窓会メンバーが集まる居酒屋へ顔を出して。
完全なる勝利
席に着くなり、質問攻めだった。誰もが、僕の起業の成功をうらやんでいるようで、その秘密を知ろうとやっきになっているようだった。誰もが親しげに話しかけてきたが、あの時、僕の独立を笑っていたのを忘れたのだとうか。しかし、気分は悪くなかった。
「なんでADHDなのに起業に成功したんだよ？」
「どんなことをやったんだ？僕でも成功できるかな？」
「今の会社、実は合わないんだよな。でも、起業する才能なんてないし・・」
「誰か有名なメンターが付いているのかい？」
「僕はそんなに特別なことをしたつもりはないよ。ADHDの特性にあったことをしただけだ・・」
「冗談だろ」と海外派遣から帰ったばかりの田中が言った。
「ADHDって、そもそも学習障害なんだろ。学習できないADHDが起業に成功なんかできるわけがない。」
「いや、特別な学習なんかしたわけではない。もちろん起業ことはメンターに指導してもらったけれど、成功できた要因は、たった一つだけ。僕がADHDだったからだということだけは確かだよ。」と言って、全てを話した。
どうやって短期間でビジネススキルを身につけたのか？
「ADHDの特性って知ってるかい？」と聞いた。
何人かはうなずいて「それって、マルチタスクが苦手で、落ち着かないし、思いついたことを優先してしまうんだろ。」「だから、会社じゃ使えないやつなんだよな」と言った。
「そうなんだよ」と僕は答えた。
「でもね、だからこそ、ADHDは起業には最適なんだ。だって、自分のペースで、自分の興味が向いたことを、自分が思ったように取り組めると、作業に没頭してしまって人の数倍のスピードで起業が進むんだから。」
「僕は、学校や会社では、変なやつだった。でも、起業の世界は、変なやつしか生き残れないし、変なやつは凄いやつの一歩手前なんだ。」
「だから、普通のお前たちには起業は無理と思えるかもしれないけれど、ADHDには案外普通にできたりするんだ。」
「ただ、一つ言えることは、僕にとっての幸運は、ADHDに理解のあるメンターと出会えたことだと思う。」
「実は、、、今まで隠していたけど、僕もADHDと診断を受けているんだ」
隣で静かに話を聞いていた鈴木が言った。
「え、、そうなの？あ、だから僕ほどじゃないけど、普通の人がやらないような失敗をいくつもしていたんだね。」
「そうなんだ。今まで隠してきてごめんな。」と鈴木。
「僕も、これ以上、会社では勤まらないと思っている。ADHDでも起業できるかな？」
「もちろんだよ、ADHDには起業の才能があるんだ！」僕は声を大きくして言った。
ADHDだからこその起業成功のポイント
ADHDにはADHDに最適な起業のプロセスがあります。
それは、理屈を学習するのではなく、ADHDの特性を有効に活用することで、超速で起業プロセスを進めていける再現性のある方法が存在するからです。
また、ADHDの特性を熟知した起業サポートや、ADHDと診断を受けた起業仲間たちと一緒に活動をすることで、これまで眠っていたADHDの起業最適特性を起動することができるからです。
ADHD以外の方は、この方法を使えません。
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ビデオ３：起業の実験
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